雨漏りと『納まり』の関係

僕は月に何件も雨漏りの物件や改修工事を希望される現場を見に行きます。

漫画の見過ぎかもしれませんが 姿勢や考え方的には 警察の検視官のような

『死体の声を聴く』 的な気分なのです

もちろん 前向きに捉えてくださいね? 表現変えると

『体調悪い患者さんの診察』 こっちが正しいかもですね

沢山の生の教材を拝見させていただいた事によって知識はどんどん蓄積されていきます

沢山の要因の中 これはあかんな と思う要因の一つに

納まりが納まりになっていない

というのが強いファクターになっているんですね


天井は基本 水が当たらなくても良い場所と設定されていますので 塗装も

外壁面より防水性の低い塗料(リシンなど)に変える現場が多いです

上の写真の様に外周に目地を入れることによって天井に水が当たらない

状態なら外壁面からの水の切れが良い という事なのです


業界用語でいう 垂振り (すいぶり) と言います

これを踏まえて 車のドアバイザーをご覧下さい

昔のドアバイザーは残念なものが有ったりしますが 今のドアバイザーは

非常に高機能になっています。

雨の日に窓を少し開けて換気が出来るその形状は まさに納まりが出来ている

形状と言えます。 雨入ってきませんよね?

窓の面より外に広がって下に下がっていますね

外への広がりの事を業界的には『ふかし』と呼び 下に下がっているのは

そのまま『さがり』です

ふかし と 下がり が絶妙なのです

防水もイメージはほぼ一緒で

水の下側から防水を重ねていって 最後の部分は ドアバイザーと同様に

少し開けた窓の上端に水が当たらない状態が 防水の立上りも同様に

考えて作られていたら 雨漏りがし難い防水の構造が出来ていると言えます

これが防水的に『納まり』が良い と言います


あまり大きな声では言えませんが

この『納まり』を重視せず デザインと天秤にかけたらデザインを重視する

そんな設計士が存在します これがまた 高級な建物をつくる設計士に

そういう人が居ますので家を検討される皆様 設計士選びは大切ですよ?


広島発 お客様と優秀な職人を繋ぐ外装リフォーム集団 RCS

広島を中心に中国5県で建物の外装のリフォームのお手伝いをしていますto 外壁 屋根 屋上 バルコニー 外装への高い情熱ノウハウを届けたいと思っております

0コメント

  • 1000 / 1000